陶や銀で虫を作っている奥村巴菜の日々いろいろ。
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昆虫大学、無事に閉幕!
17日、18日の二日間限定の大学「昆虫大学」が無事終了しました!!
いやもう、まず虫好きがこんなにいるものかと。
講演会の予約の埋まり方からなんとなーくインセクトフェアくらいの人混みになるんじゃないかと想像していたのですが、本当にそうでした。
でもでも、インセクトフェアとはちょっと客層が違う感じで虫屋さんでない虫好きさんが多かったようです。虫好きにも色々な種類があるのですね。
はて、すると私はどの種類の虫好きかしら,と考えてみました。虫屋じゃないけど虫観察に山行くし、飼うし、取るし、買うし…で作る。というまたちょっと違うタイプな気がします。作る系虫好き?
さて話は戻って昆虫大学のことを。
私は2年前に制作した5匹の陶ゾウムシを展示しました。二日間会場にいて本当にたくさんの方々とお会いしました。いつも展示会にいらしてくださる方々から友達、大学の先生、ネットで知り合った方々、会場で知り合った方々…本当にたくさんの人に作品を見て頂けて嬉しかったです。
今回展示出来たのは、いつもお世話になっている九州大学の丸山先生が昆虫大学企画者のメレ山メレ子さんに私のことを話してくださって、そしてメレ子さんに声をかけて頂いたというご縁でした。
こんなに大きな作品を展示する機会をもらえて、本当に感謝感謝です。
搬入搬出にも人一倍時間がかかったのですが、たくさんの方にお手伝いいただきました。ありがとうございました。
母には特に助けてもらいました。ありがとう!
他の出展者さんはそれぞれにステキな虫グッズを販売されていて、見る度に心はきゅんきゅん。石川県ふれあい昆虫館さんではオオゴマダラがボンボン羽化!Ant Roomさんでは色々なアリ、珍しい生き物が見れました!アリに口移しでエサをもらうクロシジミbabyを実際に見た時は驚きました。
そして、両日とも会場に私が居なかった時間帯があったのですが…そう!講演会!!
一日目は小松貴さんの好蟻性昆虫のお話。格好もトークも内容も、とにかく面白かったです。特に気になったのはツムギアリの巣から見つかったという湯たんぽ形の蝶の幼虫。かなり不思議でした。
今年6月に丸山先生にカンボジアへの虫とりに連れていってもらいましたが、ツムギアリに噛まれる度に私はわんわん言っていました。あの痛い蟻の巣をひとつひとつバラすなんて私には絶対出来ません!
二日目は丸山先生の採集話とツノゼミのお話。先生の小さい頃のお宝写真(やっぱり捕虫網もってる)や、最近の海外での採集の様子、ツノゼミ、今年発見したてホヤホヤの新属新種のコガネムシ!色々盛りだくさんな内容で楽しかったです。最後は生物多様性の素晴らしさ→自然への慈愛→環境保護について考えるという,とても真面目な話で幕を閉じました。
私は大学院入試の面接で「あなたは虫を作って,世の中に何を伝えたいのか」と問われた時,私の作品が自然に興味を持つきっかけになって,そして自然を大切に思えるようになれば…って感じのことを答えたのですが,先生方に「それは(笑)ちょっと大げさだね」と言われました。
確かに虫作品から環境問題を考えてもらうまでには少し距離があるとは思います。でも自然界は全てが繋がっていて,身近な虫を単純に「いなくなったら寂しい」とか「かわいそう」と思うことから自然を大切に思う気持ちが生まれることは大いにあると思うし,むしろ心から大切にしようと思えるのではないかと私は思います。
そう信じて今後も色々な虫を含め、自然界に感動しながら想像をふくらませて虫を作っていきたいと思います。まずはとにかく修了制作頑張ります!
昆虫大学関係者の皆さま、本当にお疲れさまでした!
お越しくださった皆さま、ありがとうございました!
Hana.O
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